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013:深夜番組
何かに耐え切れなくなって、目を開けた。
薄闇に浮かび上がった天井を認識してから、だるさの残る体を動かして起き上がる。
テレビをつけて光を。
音量をゼロまで下げて光だけを。壁に反射する青い光。
滑稽な動きの名前も知らない芸人を視界の端に捕えて。
手にした携帯電話。自分の頭の中にだけ記憶させた番号を押していく。
小さなシルバーの機械の向こう側から届くのは不機嫌な声。
だって愛してるからいつでも声を聞いていたいの。
身勝手な思いに自分が一番吐き気がして。
それでも抑えられない気持ちというものは存在する。
あなたを愛してしまってごめんなさい。
あなたもあたしを愛してとは言わないから。
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2004.04.24
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